ETS2 ETS2SCA Prerelease Rev1を試す その3 設定方法

どうも、け~えすです。

ETS2SCA Prerelease Rev1の解説記事の第三弾です。
今回は起動後の設定画面について解説していきます。

補足
記事公開時には「ETS2SCA Prerelease Rev1.1」がすでに公開されていますが、本記事ではETS2SCA Prerelease Rev1を使った設定の解説を行いますので、予めご了承ください。

また、け~えすが実際に使用している画面をハードコピーしておりますので、設定状態がデフォルトと違っている部分が多々あります。




起動後のメイン画面の上にタブが複数あります。 そのタブ名で区切って解説していきますね。
また、主要な部分を掻い摘んで解説しますので、一部解説が無い部分がございますがご了承ください。 その辺は、ETS2SCAの修正履歴を確認して頂くと説明があると思います。

テレメトリサーバ関係


この画面があまり触る所はありません。

青枠の部分はETS2TS(またはETS2TSのDLL)にアクセスするアドレスとか、TS本体又はDLLとのアクセスのON/OFFを設定します。 基本デフォルトのままを推奨

赤枠の部分は通信モードの切り替えです。 ボタンが浮き上がっている状態でOFFとなります。
共有メモリモード:ONの状態でETS2TSのDLLに直接アクセスします。 これがONの時にのみ、ETS2TS本体を起動しなくてもSCAが動作します。 OFFにすると従来のETS2TS本体にアクセスする方法になります。

高速収集モード:従来のETS2TS本体にアクセスする(共有メモリモードOFF)の時に動作する物で、ETS2TS本体とSCAとの間のアクセス速度を高速化する事が出来ます。 従来のモードで運用し、その時にラグがひどい時に使用して下さい。
共有メモリモードがONの場合は、このボタンを押しても内部的な変化はありません。

ピンク枠の部分ですが、上の方は現在の動作方法を表示しております。 SCAはETS2とATSの両方に対応しており、どっちが起動しているかを自動判定してくれます。
下のピンク枠は、ETS2とATSの設定画面を切り替えるタブです。 ETS2とATSの設定は独立しているので、両方使いたい方は、それぞれを設定する必要があります。 これが結構忘れてやすく、「ATSの設定を変えたのに反映されてないやんけ!」って事が自分はよく発生しますw ご注意ください。

音量・音声設定


赤枠のボリューム設定ですが、各音源の音量を調整します。 スライダーを動かした後は必ず「ボリューム設定反映」ボタンを押してください。 そうしないと変更されません。

どの音量と連携しているのかは左側の項目名を見ていただければわかるかと思います。

ウインカーメインとウインカー逆側ですが、右ウインカーを動作させたときに「右に曲がります~」といったアナウンスが流れます。
この時に、右側のスピーカーに流れる音量が「ウインカーメイン」の音量で、左側のスピーカーに流れる音量が「ウインカー逆側」です。
左ウインカーを動作させた場合は、スピーカーの位置が上記と逆転します。

次に青枠の音声タイプ切替についてですが、ここでは使用する音源を変更する事が出来ます。
SCAの実行ファイルと同じ場所にResouceフォルダがあり、そこに前回の記事で作った棒読みちゃんの音声を入れているとします。
デフォルトではSCAの実行ファイルと同じフォルダにあるResouceフォルダの中の音声ファイルを使用するように設定されており、ここに音声ファイルが無いとエラーで起動しません。

複数の音源を使いたい場合は、任意のフォルダを実行ファイルと同じ位置に作り、そこに音声ファイルを分けて置くことが可能で、ここの部分でそのフォルダを切り替える事が出来るようになってます。

注意:1つのフォルダの中に複数の音声を置くことは出来ません。 使用音声ごとに別のフォルダに必ず分けてください。

手動で「選択」横のリストで音声を切り替えた場合は、必ずその右の保存ボタンを押しましょう。 次回起動時に選択した音声がデフォルトで使用します。

下の「ショートカットキー有効」にチェックを入れれば、ETS2やATSのプレイ画面で音声の切り替えが出来ます。 ショートカットキーの割り当てはその右側の枠で行います。 横にある説明文で設定方法は解ると思います。

右側にある2つのチェックボックスですが、
音声切替案内を行う:これがONの時は、音声切替を行った直後に音声ファイル49-000を再生します。

アナウンス音声統合後発声: これがONの時は、複数の音声を一括再生する際に、一旦1つの音声ファイルとしてSCA内部で加工してから再生されます。 その分PCによっては若干の発声ラグが起きるかもしれませんが、2回目以降はキャッシュから再生されるのでラグは軽減されるはずです。(このキャッシュはSCA終了時に消去されます)

たとえば「到着まであと9時間です」とアナウンスされる場合、内部的には「到着まであと」と「9時間」と「です」の3つの音声ファイルを順に再生します。
この再生時にPCの処理の問題から、各ファイルの間に若干の無音が入ってしまいます。
それを出来るだけ回避するために、SCA内部で3つのファイルを結合してから再生する動作をするためのスイッチとなります。

アナウンス設定1


この辺から、説明が大雑把になりますw

各シチュエーションでの発声ON/OFFや、その条件などを設定できます。

上にある「連続アナウンス時のアナウンス間ディレイ」ですが、複数のアナウンスが流れる状況(制限速度が80km変わった直後に50kmに変更された等)で、次の音声が再生待ちになる事は多々あります。 この複数の音声を流す際の、次に再生する音声に対する再生待機時間を設定します。 デフォルトは1000ミリ秒=1秒です。

後は各項目の項目名で理解できるかと思うので割愛します。

個々の設定を変更したときは、必ず左下の「反映&保存」ボタンを押してください。 押さないと変更箇所が反映されません。

アナウンス設定2

 
 ここも説明が大雑把に・・・ っていうか、項目名が解りやすいので説明のしようがないw
ちょっと解りにくいのが「目的地到着予定残り時間」の設定部分でしょうか。
下の入力エリアにアナウンスしたい設定時間を書くことにより、その設定時間(または残り時間)になったタイミングでアナウンスが流れます。

ちなみにデフォルトの設定が「1,2,3+3..12,18,24+12..72」となってますね。
「,」は区切りです。 「1,2,3」だと1時間・2時間・3時間でアナウンスされます。

「3+3..12」の「+」と「..」ですが、この2つは基本的にセットで使います。
+の後ろの数字を基準に、..の後ろにある数字までを基準時間ごとにアナウンスを流します。
3+3..12は「3時間以降は12時間までの間、3時間おきにアナウンス」となり、3時間・6時間・9時間・12時間でアナウンスが再生されます。
こんな感じで自分の好きな時間でアナウンスを流すようにできます。

また、入力エリアの右側のボタンを押すと、設定された時間をグラフィカルに表示します。


 アナウンス設定3

 
 時報アナウンスの設定画面です。 チェックを纏めてON/OFFしたい場合は、下側の操作説明を参考にして下さい。
ちなみに時報には3パターンがありまして、
タイプ1:15-000から15-023の音声を使用
タイプ2:15-100から15-123の音声を使用
タイプ3:15-200から15-223の音声を使用
となっております。

各種音声を自分で変更する事も可能なので、いろんな楽しみ方が出来るかと思います。
どうしても単調になりがちな長距離運転中のお楽しみとして、いろんなセリフを喋らせるのもアリだと思います。

テスト再生


すみません、この項目は殆ど使ったことが無く、また思い通りに再生させることが出来なかったので説明は省かせていただきます。

これを使うと、シチュエーションの変化をすぐに発生させることが出来、その時に発声する音声を聞く事が出来るはずなんですよ。 いちいちゲーム内で時間を進めたりしなくても、ここで特定の時報を聞くって使い方が出来るはずなんだけどなぁ・・・ 俺の操作方法が悪いと思うorz


説明としては以上となります。
基本デフォルト設定で使ってもらって、実際に使ってから不要なアナウンスを減らしたり、デフォルトでOFFになっている物をONにしたりと変更するのがおすすめです。

特に速度関連やクルコン関連は、実際に使ってアナウンスの頻度を体感しないと解りにくい所でもありますので・・・

あと、デフォルトのアナウンスだと内容が理解しにくいって感じるところもあるかもしれません。 「こんな文言でアナウンスしてくれたら・・・」って思うこともあるでしょう。

音声出力ツールで使っている文章設定を書き換える事でその辺は対応できると思います。
第2回のFAQに手順を載せてますので、よかったら試してみてください。

最後に

ETS2SCAをこの記事で初めて知った人もいらっしゃると思います。 導入までは大変ですが、ETS2と一緒に使うとゲーム内がにぎやかになって面白いですよー。
長距離輸送中はゲームなのに本人が眠くなったりするので、アナウンスが流れる事によって眠気を飛ばしたり、速度規制看板を見落として速度超過の状態でも、すぐにアナウンスをしてくれるので警察のご厄介にならずに済んだりと、いろんなシチュエーションで役に立つと思います。
ウインカー音声やバック時の音声などは、今まででしたらMODとして作らないとダメだったんですが、SCAだと簡単に対応できるって利点もあります。

なので、是非一度試していただきたいツールの1つです。

最後になりますが、ETS2SCA制作者のうなちょさん、音声出力ツールの制作者の因幡ここねさんにお礼申し上げます。 お二人が公開して下さったツールでETS2やATSを楽しく遊ぶことが出来てます。 本当にありがとうございます。


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