先日PCのOSをWin10 1903から1905にアップデートした際に、Asusのサウンドボードでトラブルが発生しました。
PC起動時にUACが動いてしまうのですが、なぜかこのサウンドカードのドライバをアップデートするとカードが認識しなくなります。
暫く放置してたんですが結局どうにもならず、OSをクリーンインストしたところ今度はハンコンのG27が正常動作しなくなりました。
その辺の顛末やた対策方法、また今回とは別件でトラブル対策として出回っている情報をいろいろと書いていきます。
トラブルの内容
今回の問題ですが、ハンコンがETS2/ATSで正常に動作しなくなるものです。状況を箇条書きすると
・ドライバはLGS5.10(64bit)を使用
・LGSのグローバルデバイス設定はデフォ ATS/ETS2のプロファイルを作成
・ゲーム上でもG27自体は正常に認識されるも、ハンドル角度が200度になる
・FFB Pluginの有無に関わらず発生
・LGSからコントローラーのプロパティで動作チェックするも、ハンコン自体は設定どおりに動く
つまりETS2やATSの時だけ正常に動いてくれないと言うことです。
何度かLGSを入れなおしたりしましたが戻らず、一度OSをバックアップして旧OSに戻したらG27は正常にETS2で動きます。
つまり今回クリーンインストしたOSでのみ発生する事象ですので、こうなると正直お手上げです。
とりあえず問題の切り分けをしてみて、何が問題なのかを推測していきます。
問題の推測と対処
旧OSに戻せば動く、でもクリーンインストしたOSでは動かない。色々と考えて出てきた疑問を1つずつ確認してみました。
・ドライバのインストール時に問題発生?
→ドライバを新規DLするも症状変わらず。 手持ちのものとMD5を調べたが同一。
・必須ソフト入っていない?
→LGS単体であれば必須ソフトは無い。 それでもDX9やC++、.NET系は導入済み。
・グローバルデバイス設定を変更したら変化しない?
→一切変化しない。
ここで自分はちょっと違和感を感じました。
グローバルデバイス設定はデフォルトなんですよね。 つまり回転角度は200度です。
これを900度にしてもゲーム側は200度のままですが、コントローラーのプロパティで試すと900度動きます。
ちなみにこの時のグローバル設定は以下の通り。
ゲームの設定はこんな感じです。
ゲームの実行ファイルについては、
F:\Steam\steamapps\common\Euro Truck Simulator 2\bin\win_x64\eurotrucks2.exe のように、64bitのEXEを指定しています。
つまりドライバの設定はキチンと出来ているのに、それがETS2だとうまく動かないって事になります。
「あれ? もしかしてLGS側でゲームを認識してないんじゃね?」とも考えたんですが、だったらグローバルデバイス設定を使えば動くはずです。
ですが残念なことに、グローバル設定の回転角度を900度にしてもゲーム内では200度のままです。
ここで完全に手詰まりです。 「LGSがゲームを認識していない」または「LGS自体の動作がおかしい」かのどちらかで間違いないと思います。
なんとなくOS側の問題が垣間見える状況なんですが、何度もOSを入れなおすのも正直面倒です。 それにOSを入れなおしたら確実に治る保証もありませんし。
無駄なあがきになるかもですが、Webで調べて出てきた対処方法を片っ端から試してみようと思いました。
以下にその方法を書いていきますが、私の環境での対応方法となります。
私の場合に効果がなくても、ほかの環境下ではそれで治る事もあるかと思います。
同様にお困りの方は、以下の手順を色々と試してみてください。
よくある対処方法
ドライバ(LGS)の再インストール
念のためもう1回DLして試してみましたが変化なし。余談ですが、LogicoolのHPでG25のドライバを探すとG Hubしか出てこないのですが、G27で検索するとLGS5.10が出てくるので、そちらをDLしてお使いください。
Big Pictureを無効化する
検索してたら日英共によく「Big Picture」って単語が出てくるんですよね。自分も知らなかったのですが、Steamで使われているコントローラー設定でした。
これが有効になっているとハンコンが正常に動かないって報告があるので、これを無効化します。
Steamクライアントを起動して、設定からコントローラーを押してください。
その中にある「BIG PICTURE 設定」を押して、有効になっていたら無効にしてください。
また「一般のコントローラー設定」も確認し、何か有効になっていたら一旦無効にしてみてください。
自分はこれらの設定が全部無効だったので外れでした。
ドライバを互換モードで動かす
LGS5.10って元々Win7時代のドライバなんですよね。 なのでそれが原因かもと思って互換モードで立ち上げてみました。LGSはC:\Program Files(32ビットならProgram Files (x86))\Logicool\Gaming Software\にあります。 ファイル名はLWEMon.exe。
ファイルを右クリックしてプロパティを押してください。
互換性タブを開き、互換モードの部分を設定します。
Win7にしてみましたが変化なし。 元に戻しました。
シングル・マルチ両方でチェック
元々マルチで試していたんですが、思い立ってシングルでもチェックしてみました。ちょっと余談なんですが、自分はSteamのインストールフォルダをCではなくFドライブにしています。
これだとOSが吹っ飛んでもデータは残りますし、OSインスト後にFドライブに対してSteamをインストールしてやればゲームの再インストールの手間も省けるんです。
ですがちょっと問題もありまして、別ゲームですがSkyrimをMO2と言うMOD管理ソフトで動かす際に、「一度SkyrimをMO2からではなくSteamから起動させる」事を行わないと、MO2で起動しないってトラブルがありました。
たぶん起動時にレジストリにソフト情報を書き込むからだと思うのですが、これを思い出してマルチだけでなくシングルでもテストしてみました。
結果は変化なしです。
LGSからゲームを起動する
LGSのプロファイルを作った際に、EXEの指定を間違っているのか? って思って試してみました。LGSの左上の「再生」をクリックすればそのゲームが立ち上がります。 試しにETS2を選択して再生してみましたが、残念ながら変化なしです。
LGSを管理者権限で実行させる
Win10だとスタートアップで起動するソフトは管理者権限を基本的には付けれません。なので1回LGSの常駐を終了させてからLGSを管理者権限で起動させます。
上にある「ドライバを互換モードで動かす」のスクショの下のほうに「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れてください。
この状態でLGSをショートカット等で起動すると管理者権限で起動可能です。
自分の環境だと、これでETS2/ATSでLGSを正常動作させる事ができました。
OSを入れなおす
試してはいませんが、これで治る事も多いです。 Windows10のアップデート直後に出る場合は、OS側でアップデートの巻き戻しをすると動くこともあります。自分みたいに旧OSで動く(ハンコン自体は壊れていない)って人は、アップデートの巻き戻しか再度OSのクリーンインストにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
管理者権限ではスタートアップが使えない
自分の環境の場合、管理者権限でLGSを立ち上げれば動くようになりました。しかしこの状態ではLGSの自動起動が使えません。
LGS側で自動起動の状態にしても常駐しません。 これはWin10の仕様です。
一応タスクスケジューラーを使った管理者権限での自動起動をする方法はあります。
自分は以下のBlogを参考に試してみました。
Tanweb.netさんの「管理者権限で実行しなければいけない常駐アプリのスタートアップ設定方法」(リンク)
手順としては
・LGS側の自動起動をOFFにします
・LWEMon.exeを管理者権限での実行に設定しておく
・上記リンク先の方法でLWEMon.exeの自動起動を設定する
・PCを再起動する
これでPC起動時にLGSが管理者権限で実行されます。
ただちょっと面倒事も発生しまして、
・UAC表示が毎回出てくる
・LGSが起動するので、ハンコンが繋がってないと怒られるw
正直痛し痒しですよね。 自分は自動起動をやめて、ハンコン使用時にLGSを起動させるようにしました。
UACが鬱陶しい
スタートアップの登録は色々と面倒なんでハンコン使用時にLGSを起動する方法にしました。管理者権限を使うと毎回UACが出るのも正直面倒だなと・・・
調べたら特定のソフトでUACを切る方法が見つかったのでそれを試してみます。
注意:セキュリティが下がるのでお勧めはしません。
手順
・タスクスケジューラーを起動します。
・「タスクの制作」を押す。
・各項目を設定していく。 設定内容はスクショに記載しています。
プログラム/スクリプトの部分は
"C:\Program Files\Logicool\Gaming Software\LWEMon.exe"(””も必須です。)
もしくは参照を押して以下の通りに設定する。
開始(オプション)の部分は
C:\Program Files\Logicool\Gaming Software
と入力してください。
OKを押したら設定が保存されました。
次にショートカットを作ります。
・デスクトップ上で右クリックし、新規作成→ ショートカットを押します。
・schtasks.exe /run /tn (タスクの制作で付けた名前)を入力します。
・ショットカットの名前を付けます(適当でOK)
これでショートカットが完成しました。 これをダブルクリックすれば、UACが出ない状態で管理者権限のLGSを起動することができます。
また、このショートカットをスタートアップに登録すれば、UAC無しのスタートアップ起動も可能になります。
解説は以上となります。
LGS自体が色々と不具合というか問題があるので、今回紹介した対策で治らない事も多いかと思います。
また、紹介していない対策方法をご存じの方は、是非コメントで方法をご教示いただきたく思います。
よければBlog内でも紹介したいと思います。 よろしくお願いいたします。
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