前回ETS2でマルチモニター環境を導入する方法を書きましたが、今回はマルチモニター環境での細かい調整を行う手順を書いて行きます。
今回は、マイドキュメント\Euro Truck Simulator 2\config.cfgの記述を元に説明していきます。
Profile内のconfig.cfgではないのでお間違いないようご注意ください。
マルチモニター関連のパラメーター
け~えすの現在のマルチモニター関連の設定をconfig.cfgから抜粋します。
uset g_interior_camera_zero_pitch "1"それでは、項目別に説明をしていきます。
uset r_segment_buffer_size "128" (この行のみ不明ですので説明は割愛)
uset r_multimon_exterior_in_aux "0"
uset r_multimon_interior_in_main "1"
uset r_multimon_rotation_aux "0"
uset r_multimon_rotation_right "0"
uset r_multimon_rotation_left "0"
uset r_multimon_rotation_center "0"
uset r_multimon_vert_offset_right "0"
uset r_multimon_vert_offset_left "0"
uset r_multimon_border_fov_right "0"
uset r_multimon_border_fov_left "0"
uset r_multimon_fov_vertical "0"
uset r_multimon_fov_horizontal "0"
uset r_multimon_mode "2"
r_multimon_mode
マルチモニターのモードを設定します。0:デフォルト 画面1枚で主に使われる。 UIの表示エリアは画面全域が対象
1:2枚以上の環境で使用する。 UIの表示エリアは中央のモニターに限定される。
モニターを一直線に並べる際に使うモード。
2:3枚モニター専用。左右のモニターに角度を付けて、「ハの字」状態で運用するモード
UIは中央モニターのみに限定される
3:4枚モニター専用。 一番右端のモニターがハンドル部分専用となる。
4:カスタマイズモード。 「multimon_config.sii」が作られ、これを元に細かい調整が出来るようになる。 このモードは、液晶の枚数(表示エリア)に関係なく利用可能です。
0~3については、SCS公式HPのマルチモニターサポートに図解があります。 こちらも一緒に参照の上、ご自身の環境にあったモードを設定して下さい。
注記:上記説明でUIと表記してますが、ルートアドバイザーとかの表示される画面エリアと考えて下さい。
3画面スパンでモード0にしてると、ルートアドバイザが右画面の下に表示されますが、1にしておくと中央モニターの右下にルートアドバイザが表示されます。
g_interior_camera_zero_pitch
0:デフォルト 若干下向きの視線で設定されている1:上下方向が丁度真ん中の視点に設定される
表示にはあまり関係ないのですが、SCSは「マルチモニターの時には1にした方がいいよ」と言ってますので、気になる方は1にしておきましょう。
r_multimon_fov_vertical r_multimon_fov_horizontal
デフォルトが、vertivalが0、horizontalが50です。ゲーム内の視点調整(F4を3回押すと出てくる物)でFOVが調整出来る前に使われていた項目。
verticalが上下方向のFOVに、horizontalが左右方向のFOVに対応してます。
modeを0以外にしている場合、両方とも0に設定した上で、ゲーム内の視点調整のFOVで視野角を調整して下さい。
これらのどちらかが0以外の数値の場合、フォトスタジオでマウスホイールによるFOV変更で聞かなかったり、マルチプレイ中の他者のID表示の位置がおかしくなったります。
r_multimon_border_fov_right r_multimon_border_fov_left
デフォルトは両方とも0このコマンドは3画面・4画面用のスイッチで、各モニターの境界部分にモニターのベゼルが来るのですが、そこの表示調整を行う為の物です。
nVidiaの場合はnVidiaサラウンドの「ベゼル調整」で同様の事が出来るのですが、nVidia側で調整を行うと画面サイズが変わってしまい、数値によってはETS2で正常は画面表示が出来なくなります。
このスイッチには+/-が使用でき、左右も独立してますので、細かい調整も可能です。
r_multimon_rotation_
aux right left centerとあり、デフォルト数値はすべて0です。right(右画面) left(左画面) center(中央画面) aux(中央下部のハンドル画面)に対応。
これは液晶モニターのピポット機能に対応したもので、例えばこの数値を90にした場合、右に90度画面が回転します。
自分はピポット機能の付いた液晶を持ってないので解らないのですが、多分ドライバ側でも表示変更は対応しているはずなので、この機能をETS2側で設定する事は殆ど無いのではと思います。
r_multimon_interior_in_main
デフォルトは1です。このスイッチは、画面に表示されるインテリアのレンダリングを表示するかどうかに使われます。
0にすると、室内やミラーの表示が全部消えます。 使いどころが非常に少ないスイッチですねw
r_multimon_exterior_in_aux
モード3で表示されるハンドル画面(aux画面)の外部のレンダリングを行うかどうかです。 デフォルトは1になってます。aux画面も視点によっては外部のテクスチャを表示する事がありますが、程んど映る事はありません。
1にしておく事により、FPSの改善に繋がっている物と思われます。 こちらもデフォルト推奨です。
ちょっとしたTips
ここまで説明した各スイッチですが、コンソールを使えばゲーム中での調整可能です。Logicool用のFFB\Plguin等をお使いの方でも、FFBが抜ける事無く調整出来ますので、実際に走りながら色々と調整するのもアリだと思います。
私の説明では解りにくい所も多々あると思うので、実際にそのスイッチを色々と設定してみて、何が変わるのかを実際に見れば、色々と使えるスイッチも出てくるのではと思います。
スイッチパラメーターを入力の際に、数値を入れずにスイッチ名だけ入れてやれば、現在の設定とデフォルト数値が表示されます。 おかしくなったらデフォルト数値に戻せば大丈夫なはずです。
カスタマイズモードについて
まだしっかりと検証していないのではっきりとした事が言えないのですが、カスタマイズモードを使う必要性が少ないと感じてます。特殊な画面サイズで運用するとかぐらいしか、使いどころが見いだせない・・・
また、ゲーム内で基本スイッチの設定をプレイ中に出来るので、その辺を加味しても利用状況の想定が難しいです。
ただ、どうも視点位置の変更が出来そうなんですね。
F4で出来る視点変更とはまた違って、視点の座標を自由に変更できるみたいなんです。
これが本当に使えるのであれば、2画面でプレイしている人の一番の悩みである、「画面中央にベゼル(液晶の外枠)が来るから、メーターとか他の車両が非常に見難い」って問題が解消できるかもしれません。
これについては、2画面環境を再構築した上で検証しますので、暫くお時間を頂戴する事になるかと思います。
でも、見ている人が人柱になってくれてもいいのよ?w って事で、カスタムモードを実際に試された方からの情報提供もお待ちしております!(他力本願w)
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