ETS2 Virtual Speditor Ver.2.06を試してみる

どうも、け~えすです。

相変わらず仕事が煮詰まっていて、気分転換のためにBlog書きまくってますw

最近ご無沙汰だった Virtual Speditor(旧名:ETS2RootMarker)を久しぶりに使おうとDLしに行ったら、色々と状況が変わっている事に気づきました。
なので現行Verでのインストールから使い方までを解説していこうと思います。


Virtual Speditorって何ですか?

ETS2やATSで使える外部ツールで、任意の貨物をゲーム内に出現させることが可能です。
現時点ではフレイトマーケットのみ対応で、自己所有のトレーラーへの貨物(カーゴマーケット)には対応しておりません。

ソフトを起動して、出発地・到着地・貨物種別やトレーラー種別を設定し、指定したセーブデータにその貨物データを書き込むことで、ゲームを起動するとその指定した貨物がフレイトマーケットに出てくる仕組みになっております。

セーブデータを読み取って動作するため、都市や企業名・貨物やトレーラーのデータはセーブテータから取得してくれるので、バニラだけでなくマップMODを使用したセーブデータにも柔軟に対応してくれるのもありがたい機能です。

Virtual Speditorを使う目的は?

任意の貨物(トレーラー)を任意の場所で、任意の到着地に設定して出現させることですね。
シングルプレイの場合だと、行きたい都市(または行きたい方向)への貨物が出てこないとか、レアな貨物が出てこないときに強制的に出すとかでしょうか。

マルチプレイの場合だと、走行会とかで出発・到着地が決まっている時に、それに合わせたデータを自分で作る際に使うと便利です。

また、貨物は会社によって制限されているのですが、Virtual Speditorを使うと任意の貨物を出すことが出来ます。 例えばIKAで家畜運搬車を出すことが可能です。
但し、トレーラーは貨物種別で出る車種が制限されており、トレーラーに企業スキンが設定されている物はその会社のスキンを強制的に適応されてしまう事に注意して下さい。
(企業とトレーラーの組み合わせで、一部表示がおかしい物も出てきます。)

以前のVerと大きく違う点は?

当BlogでVirtual Speditorを最後に扱ったのはVer.1.8です。 このVer1.8と2.06で大きく違う点は、
必須ソフトだったJAVAが不要になった。
・事前にセーブデータのセーブフォーマットを変更する必要がなくなった。
ソフトが日本語対応になった。 ただし国や都市名、貨物名はセーブデータから取得するので、相変わらず英語のままです。
トレーラーの種別を設定可能に。 ただし貨物内容に依存する。diesel(軽油)の場合だとヒューエルタンカー2種から選択可能に。 ゲーム内でのバニラの設定範囲内で設定可能の様で、dieselでカーテンサイダー等の組み合わせは出来ない。
重要貨物や緊急貨物のフラグ設定が可能に。
クイックジョブやカーゴマーケットの貨物には非対応。

ダウンロートからインストールまで

最初に必須ソフトをダウンロードします。
「Visual C++ Redistributable 2012」ですが、「Visual Studio 2012 更新プログラム 4 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」が日本語向けの物になります。
リンクはこちら
リンク先でダウンロードを押し、「VSU4\vcredist_x86.exe」を選択してDLして下さい。 それ以外の2つは不要です。

ダウンロード完了後にファイルを起動してインストールしてください。
また、念のためWindowsアップデートも行っておきましょう。 結構修正ファイルが出てきたりしますので。

Virtual SpeditorのダウンロードはSCS公式フォーラムのVirtual SpeditorスレッドからDL先に飛べます。
当該スレッドのリンクはこちら
ダウンロードしたら解凍ソフトで解凍すれば使用可能になります。 特にインストール作業は不要となっております。
「Virtual_speditor.exe」が実行ファイルなので、デスクトップにショートカットを事前に作っておくと捗ります。

これで準備は完了となります。

Virtual Speditorの使い方

Virtual_speditorを最初に起動すると以下の様になります。

この画面で、貨物を出したいプロフィールを選択する必要があります。 
基本的にはオートセーブに書き込むため、オートセーブの場所を指定する必要があります。 赤枠のボタンを押すとフォルダ指定のウインドウが出ます。


フォルダを展開するとこんな感じになります。 赤枠の「autosave」フォルダを指定してOKを押すと使用可能になります。

フォルダ指定はVirtual Speditorフォルダのconfig.cfgに記録されるので、次回起動時には前回指定してフォルダが設定されています。
複数のプロフィールをお使いの人で前回と違うプロフィールデータを使いたい方は、起動時に再度設定する必要がある事を覚えておいてください。

フォルダ設定が終わったら、その下の「ロード」ボタンを押してください、暫くすると画面が以下の様に変わっていると思います。

枠の色別に解説していきます。

赤枠セクション
・国 出発地をすべての国から選ぶか、特定の国から選ぶかを選択出来ます。
・会社 出発地の会社をすべての会社からか、指定の会社からかを選択できます。
・ランダムに会社を選ぶ、会社を除外 色々と試してみましたが、チェックのON/OFFで具体的にどう変わるかがよくわかりませんでした。

青枠セクション
・出発 出発する都市名を選択。 その下の会社は、選択した都市にある会社を選択可能になる。
・到着 到着する都市名を選択。 その下の会社は、選択した都市にある会社を選択可能になる。

緑枠セクション
・貨物 運ぶ貨物を指定する。 貨物データは今回指定したセーブデータ内にある貨物データに準ずる。 注意する点は、セーブデータのフレイトマーケットにその時点で設定されていない貨物は一覧に出てこない事(レアな貨物はリストに表示されない事が多い)。
・緊急 0/1/2から選択可能。 0:通常貨物 1:速達(ゲーム内では「重要貨物」) 2:緊急配達(ゲーム内では「緊急貨物」) 1や2を付けるとゲーム内でボーナスが付きます。
・Trailer Definition  「貨物」で選択した貨物種別によって、使用可能なトレーラーをリストから選択可能になります。

桃枠セクション
・貨物を追加 青枠と緑枠の部分をすべて埋めた状態でこのボタンを押すと、このボタンの下に設定された貨物リストが表示される。 複数の貨物を作ることも可能。

黒枠セクション
・セーブ 桃枠セクションに1つ以上の貨物データが追加された際に有効化される。 上記SSでは貨物データが無いのでグレーアウトしておりボタンが押せない。
このボタンを押したタイミングでセーブデータのフレイトマーケットに貨物が追加される。

貨物が設定出来たら(セーブボタンを押したら)Virtual Speditorを終了させてETS2を起動します。
セーブデータをイジったプロフィールを起動しフレイトマーケットを見てください。 指定した都市を選択したら貨物が出てきていると思います。

FAQっぽいもの

欲しい貨物、またはトレーラーがリストに出てこない!

貨物がリストに出てこないのは、そのセーブデータの中のフレイトマーケットのデータに目的の貨物が無い状態だからです。 Virtual Speditorはセーブデータの中身を参照して動作する仕様のため、セーブデータ内に無い貨物は出てきません。

トレーラーは貨物データに紐づけされています。 例えば軽油だとフューエルタンカーが設定されてます。
特定のトレーラーを出したい場合は、それに紐づけされている貨物を設定する必要があります。

また、DLCで追加されたトレーラーについては、そのDLCを導入している状態で、かつセーブデータ内に貨物データが無いと出現しません。

到着予定時間が距離に対して長い、もしくは短い

Virtual Speditorは都市間の距離データを持っておらず、到着予定時間はVirtual Speditorのconfig.cfgに設定されている「job pickup time」をそのまま代入します。 
フェリー等を経由する場合、設定された時間では到着しないケースもありますし、50kmの輸送距離でもすごい予定時間を組んでくることもあります。

到着予定時間のデフォルトでは72時間になってます。 config.cfgの当該項目を書き換えれば任意の輸送時間を設定できます。

自己所有のトレーラーを使うことは出来ない?

制作者さんがスレッドで何度かアナウンスしているのですが、フレイトマーケットとカーゴマーケットの貨物データに互換性が無いそうです。
カーゴマーケットの貨物データは結構特殊なようで、Virtual Speditorの仕様上カーゴマーケットの貨物データを生成する事は不可能だそうです。

「SCSがカーゴマーケットでデータフォーマットをフレイトマーケットに準拠してくれたら対応可能だけど、そんな未来は来ないと思うよ。」と言ってますので、この先もカーゴマーケットへの対応は不可能に近いと思います。

マルチプレイ用に貨物を作ったけど、MPで貨物が出てこない!

MPはゲーム内時間をMPのサーバーで同期させる仕様のため、セーブデータのゲーム内時間とサーバーのゲーム内時間が大きく狂っている事がよくあります。 その為時間を同期せずに貨物を作ってログインすると、作った貨物が出てこない事になります。

荷物を作る前にMPにログインし、ログアウトしてから貨物を作ると出てくると思います。

「g_save_format "2"」が不要になったのはなぜ?

ETS2で使われているセーブデータは暗号化されており、複合ツールの1つにSII_Decryptってのがあるのですが、このソフトがセーブフォーマット0でもそのまま複合化できるようになったそうです。
Virtual Speditorはこのソフトを同梱するようになり、セーブデータの複合化をSII_Decryptで対応するようになったので、セーブフォーマットの変更が不要になりました。

これでMPでのセーブフォーマット2状態のプチフリースが出なくなるので安心ですw

貨物名を日本語訳することは可能?

セーブデータ内の貨物名をそのまま表示させているので、翻訳は仕様上不可能です。

2年近く前のデータになりますが、2016年8月時点での貨物データの日本語訳ならあります。
Googleのスプレッドシートなので、officeソフトが無くても閲覧可能です。
スプレッドシートのリンクはこちら(閲覧専用)

バニラ・スカンジナビア・ハイパワーカーゴパックのデータになりますので、最近の本体のバージョンアップやDLCで追加されたトレーラーや貨物データはありません。
また、海コンを中心に設定変更・仕様変更も結構でてますが、そちらの修正対応を行う予定もありません。
なんせねー 数が多すぎて対応出来ないってのが実情です。 このリストを作るのも数人がかりで数か月掛かってますからorz

翻訳を引き継ぎたいって人がいれば、ツイッターのDMでご連絡ください。そちらで公開とメンテをしていただけるんでしたら、喜んでデータをぶん投げますw

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久しぶりのETS2RMの解説でした。 ちょっと使ってなかっらたすごく進化していて使いやすくなってますね。
どちらかと言うとマルチプレイで使うと捗るツールですが、シングルでもマップMODにも柔軟に対応出来るので、使える幅はすごく広いと思います。

今まで使ったことが無い方も、ぜひこの機会に試してみてください。 おすすめツールの一つです。


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