ETS2 工芸連合の思い出 YUTAKA工芸編

どうも、け~えすです。
去年末に活動を終了した「工芸連合」の皆さんが作られたMODにスポットを当ててみたいともいます。
今回はYUTAKA工芸の「鷲神丸」について書いていきます。




お願い
・本記事で取り上げるMODは2016年12月末に公開を終了しております。 現在配布されておりません。
「再配布して下さい」と言われても、一切対応出来ない事をご了承ください。

YUTAKA工芸 「鷲神丸」

鷲神丸公開

 ETS2のデコトラMODとして有名な「鷲神丸」。 このMODが出る前にもデコトラMODはございましたが、現在そのMODは更新が止まっており、現在のVerでは正常に動かない(ETS2本体のVerアップによるハンドル消失などの問題がある)状態です。

 日本でも徐々に知名度が上がってきたETS2ですが、やはりヨーロッパが舞台の為「ジャパニーズスタイル」なMODは数が少ない状況でした。
 実際に日本風のトレーラーMODや各種パーツ追加MODはありましたけど、デコトラMODはしばらく途絶えてました。

 ですが、YUTAKAさんがデコトラMOD「鷲神丸」を公開し、公開開始後も幾度となくアップデートを繰り返し、数えるのが無理なぐらいのパーツ数を追加して行きました。

 公開していた時はYoutubeにご自身で作られた鷲神丸の動画をアップし、その説明文でMODを配布する形で行われており、動画コメントにてユーザーさんの声を受け取る形でコミュニケーションを取られてました。

自分が乗りたい物を作る 作るならこだわる

 以前私のETS2配信に何度かYUTAKAさんが来られて、その時に色々とお話をお聞きしたんですが、その際に印象に残ったお話が、「このMODって、自分が『こんなトラックに乗ってみたいな』って思いが原動力なんです。」 「デコトラMODが無いなら、自分で作っちゃおうって思った。」って所でした。

その気持ちがこのMODにも表れており、例えば・・・
・ブレーキランプなどの後部灯火類のバリエーションだけで100種類以上
・サイドマーカーの取り付け位置が50か所以上
・トレーラーもいいけど、日本だとやっぱ単車(非牽引車)だよね → 単車MODを追加
・メッキとかの使い方ってみんな違うよねぇ → キャビンや荷台の塗り分けだけで30か所以上

 ちなみにこのMOD使って1から車両を作る場合、多分1時間以上掛るよ? まじでw
 文章では伝わりにくいので、SSも交えてその凄さをちょっとお見せします。

その1 MODファイルにこだわる
 通常この手のMODは1つのSCSファイルで配布される事が多いのですが、鷲神丸の場合はちょっと違いました。
 「鷲神丸MOD」単体でも動くのですが、それ以外にもカスタムパーツ・デコトラパーツ・ホイール&タイヤ・小物パーツの4つの鷲神丸専用MODが配布されていました。
 さらに単車用荷物MODも公開されていましたので、全部入れたら600kの大容量MOD群になりますw

 ちなみに「4つのオプションMOD」の事なんですが、分割したのにも訳がありました。
・本体とオプションを一括で作る事も可能でしたが、そうするとアップデート毎に丸ごとDLし直す必要があり、ユーザーさんの負担になる。アップデートを行う際、分割していれば本体orオプションMODの1つだけを対応すればいい事も多く、YUTAKAさん自身の作業量の軽減にもつながるし、ユーザーさんもそのMODだけDLすればOK!
・パーツにもユーザーさんそれぞれに好みがあり、好きなパーツMODを選択して貰いたかった。
・VGAやCPUが非力なユーザーさんに「全部入り」の鷲神丸だと動作が厳しいと思ったので、分割してPC環境にあったMODを使って貰う選択肢が作りたかった。

大容量MODにありがちな悩みと、ユーザーフレンドリーを考えた上の答えだったんですね。

 その2 パーツ選択の場所が色々とおかしい

 これは鷲神丸専用キャビンを選択した後に出した画面です。
ETS2でスカニアRをお使いの人だとすぐ解ると思いますが、とにかくパーツ選択の場所が多い&選択アイコンの場所が普通じゃない!w
これは専用パーツを1つも選択していない状態です。 各部位のベースパーツを選択すると、それに対応するオプションパーツの選択肢が増えていく仕様でして、完成間近になると以下の様になります。
 
 比喩でもなんでもなく、マジで「360度画面を振り回し」 「拡大縮小を何度も行って」 「パーツ選択が出来る場所を探す」のに苦労しますw

 その3 やるならとことんまでやりましょう
何も言いません、下のSSをご覧ください。

 やや縮小気味のSSですので解りにくいのですが、思いっきり拡大してもサイドスカートの部分に赤丸の選択マークがビッシリ並んでおりますw 
 ユーザーのPCの表示限界に挑戦してやるぜ! と言わんばかりのマーカー取り付け個数でございます。
 サイドだけじゃなく、フロント・リアはもちろん、タイヤハウスを含んだ車体下部(内側)の取り付けも可能です。 数を数えようと思ったんですが、途中であきらめました。 マジ無理。

さらに言うと、フロントバンパー等の赤い部分はすべて「アンドン」です。 光るんです。
ハシゴも光ってますし、ウイング部の上のロケットも「流れるマーカー」になっております。
GTX980でもFPSが落ちまくる「光の集合体」は本当にすごいですw

鷲神丸公開終了 そして原点に戻る

 日本のETS2ユーザーに支持されてきた鷲神丸ですが、日本でだけでなく海外の「ジャパニーズスタイルに理解のある」ユーザーにも一定の支持を受けておりました。
 実際に公開場所であったYoutubeのコメントにも、海外の方のコメントも少なからずありました。

 YUTAKAさん自身も鷲神丸だけでなく、公開・非公開を問わず複数のデコトラMODやAIトラフィックを作り続けられ、それと同時に日本のModderさんと色々なやり取りをされて行きました。
 そのやり取りを通じた縁もあり、「工芸連合」の名前でジャパニーズスタイルのMOD制作サークル的なグループを開始されました。
 次回以降にご紹介するしのさんや神龍帝さんが、その工芸連合のメンバーでした。

ちなみに鷲神丸で使っていた「単車用荷物MOD」ですが、YUTAKAさんの所で公開されていた物なんでYUTAKAさんが全部作っていたと思ってたのですが、実は工芸連合初の共同作業で完成させたMODだったそうです。 その為、神龍帝さんやしのさんの単車用の荷物MODにも使えたのですが、間違って多重DLしないように代表してYUTAKAさんの所でのみ公開されていました。

 YUTAKAさんを中心に、それぞれのメンバーが個性豊かなMODを公開して下さいましたが、昨年12月末日での工芸連合の解散、及び工芸連合名義で公開していたMODの公開終了を宣言されました。

 私も詳しい事情は聞いておりません。 三者三様の事情があっての事だと思います。
 ただ一つだけ言える事は、「MODを公開する、そしてそのMODを公開し続ける力」と言うのは非常にエネルギーの必要な作業である事です。
 自分が公開終了のお話をお聞きした時に思ったのは、「公開終了は残念です。」ではなく、「今まで本当にお疲れさまでした。 ありがとうございました。」でした。

 現在はすべてのMOD公開を終了しましたが、個人的なMOD作成は引き続き行われて行くそうで、いろんなスクリーンショットを公開して下さってます。
 「自分が欲しいと思った物を、自分で作る」 ただ御自身の原点に戻られただけなんですね。
 YUTAKAさんの「独創的な感性」から生み出される、いろんな作品を今後も見せて下されば嬉しく思います。

あとがき的な何か

 本来であれば公開終了したMODを取り上げる事は(個人的には)無いのですが、どうしても工芸連合のMODは取り上げたかった。 ただそれだけでした。
 本当に個人的な感情だけで書いちゃったんで、いつもの感じじゃない記事になっちゃてますがお許しください。

また、鷲神丸の公開終了と共にYUTAKAさんのYoutubeの動画も削除されたんですが、よく考えたら鷲神丸の記録が無くなっちゃうやん! って思いもあってこの記事を書かせて頂きました。


 しかし文章とスクショだと伝わらない部分が多いと思います。 Youtubeの動画に鷲神丸を題材にした動画が沢山アップされてますので、興味のある方はYoutubeで検索してみて下さい。
 記事にも書いてますが非常にパーツ点数の多いMODですので、動画ごとにいろんな鷲神丸が見れると思いますよ。

 最後に、YUTAKAさんや他のユーザーさんが撮影されたSSを張りまくって終わりたいと思います。
(画像をクリックすると、拡大表示になります)



 

 
以上 YUTAKAさん撮影分
                                                           
 
以上 ピーチレモンさん撮影分
                                                           
 
以上 QKG@弟ニキさん撮影分
                                                           
 
以上 焼津の半次さん撮影分
                                                           
 
以上 しの(ぽん)さん撮影分

 この他にも沢山のSSをご提供頂いたのですが、当方の都合で極一部のみ掲載しました。
御提供頂いた皆様にお礼申し上げます。

 そして記事作成に関して「好きに書いていいよ」と御快諾下さったYUTAKAさんに、改めて感謝申し上げます。 皆様本当にありがとうございました。

今後ETS2のアップデート等で使えなくなる日が来ると思いますが、その日まで自分も使い続けて行きたいと思っております。


工芸連合 神龍帝工芸社編は こちら
工芸連合 しの工芸編は こちら


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